ズーカラデルの4thアルバム『ポイントネモ』がリリースされた。
陸地から最も遠い地点 = ポイントネモ。
タイトルとなったその場所には、隔絶されたエリアのため役目を終えた人工衛星が打ち捨てられる。
遠く離れた誰もいない深い海の底。
フロントマンの吉田さん(Vo.Gt.)が人との関係において感じる、分かり合えない距離感や孤独感へのシンパシーから名付けたタイトルだそう。
自分もわかり合うことは出来ないのかなとふと感じる時がある。
なんだか寂しくなって、理由を探してみるけれど、
はっきりとした答えは見つからず、結局また蓋を閉じる。
たまに現れる寂しさの塊は、海に沈んだ衛星のように底の方に残ったままだった。
そんな気持ちをズーカラデルの切なく心地よいメロディーがポップにすくい上げる。
アルバムを聴いて「すべてを分かり合えないからこそ伝えるんだ」と思えた。
ズーカラデルらしい優しさが詰まった1枚。
ぜひ聴いてもらえたら嬉しいです。
今年でデビューから10周年。ズーカラデルの皆さん、おめでとうございます!
→ズーカラデル 4thアルバム『ポイントネモ』